人生100年時代!健康寿命を意識して生き生き暮らす

ローカルライフ

唐突ですが、問題です。

国民的アニメ「サザエさん」に登場する磯野波平さんの年齢はいくつでしょうか?

正解は54歳です。

こんにちは!まろです!

令和に東京から地元阿蘇・小国郷にUターン移住。地方での暮らしを充実させるために、健康的なカラダ作りの重要性を発信しています。

磯野波平さんが54歳と聞いて、みなさんはどのような感想を持ちますか?

正直、今の54歳の方に比べると、お世辞でも若くは見えるとは言えないのではないでしょうか。

お父さんというよりは、おじいちゃん感がありませんか?

失礼な!

54歳の芸能人(令和5年)
  • 歌手、俳優としてご活躍の福山雅治さん
  • 日本を代表するジョッキーの武豊さん
  • バラエティでひっぱりだこの井森美幸さん

ごめんなさい…

比較対象が芸能人というのは、あんまりかと思いますが、同級生と言われるとびっくりします。

しかし、それくらい「サザエさん」の世界観と現在の54歳のイメージはかけ離れたものになっているように感じます。

では、なぜ磯野波平さんの54歳という年齢設定に違和感があるのか?

それは、「サザエさん」は歳を取らない事と、平均年齢の推移の歴史を知ることで理解できます。

今回は、国民的アニメ「サザエさん」から平均年齢と健康寿命の関係性と重要性を紐解くというテーマとなっています。

私の住んでいる阿蘇・小国郷は自然が豊かで、水や食べ物が美味しく、オフは温泉やキャンプ気軽に楽しめます。

しかし、地方は今、都市部への人材流出や少子高齢化の影響を受けて、人口減少に拍車がかかっています。

これからも住み慣れた街で暮らしたい。

そのためにも、健康で自立した暮らしていく必要がある。

特に都市部よりも、地方で暮らしていく方こそ、健康でたくましいカラダ作りを意識することが必要だと思っています。

そして、その手本にしたい存在が磯野波平さんであるということを、今回お伝えしたいと記事にしました。

まずは、現在の平均寿命を知ろう

厚生労働省から「令和2年簡易生命表」が発表されました。

それによると、令和2年における平均寿命は男性で81.64歳女性で87.74歳と発表されています。

では、ここで「サザエさん」が連載された年の平均寿命は何歳だったのか見てみましょう。

  • 「サザエさん」は夕刊での連載を経て、1951年から朝日新聞朝刊で連載が開始
  • 朝日新聞朝刊で連載が開始された1951年の平均寿命をピックアップ
  • 1951年は昭和26年
  • 厚生労働省が公表している平均寿命の年次推移を見てみると、昭和25年から昭和27年代の男性の平均寿命は59.57歳

「サザエさん」が連載開始となったのが、昭和26年。

その時の磯野波平さんの年齢設定が54歳でした。

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ということは、平均寿命から考えると、磯野波平さんの年齢は現在で75歳くらいということになります。

なので、磯野波平さんの年齢設定が見た目に反している訳ではなく、当時の時代背景からすると妥当であるということが分かります。

「サザエさん」がアニメ化され、ここまで国民的なアニメになることを、制作サイドは予想していなかったのかもしれません。

昭和の時代から、平成、令和と親しまれている「サザエさん」が日本人の平均寿命の延伸を教えてくれています。

サザエさんから健康寿命について学ぶ

今の日本は長寿大国であり、年々平均寿命が延びているというニュースを耳にしたことがないという方は、ほとんどいないのではないでしょうか。

日本は国民皆保険制度により、病気やケガをすれば、ほぼ等しく医療を受けることができます。

平均寿命の延伸は日本の医療サービスの充実による成果だということが言えるでしょう。

最近は、平均寿命の話題に交えて社会保障費や年金受給のニュースが良く取り上げられています。

そんな中、現在は平均寿命を延ばす事よりも、健康寿命を延ばすということに注目が集まっていることをご存じでしょうか?

健康寿命って何?

健康寿命とは国民生活基礎調査をもとに、日常生活に健康上の問題なく、制限なしに生活ができている年齢の平均を調査して算出したものです。

厚生労働省の発表によると、2016年の健康寿命は男性で72.14歳女性で74.79歳と算出されています。

2016年の平均寿命から健康寿命を差し引くと…

  • 男性が8.84年
  • 女性が12.35年

という結果でした。

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この年数が、生きているうちに何かしら日常生活で手助けを必要として生きていく期間ということになります。

日常生活を送る為に他者の手がかかるということは、医療や介護サービスに頼ることになるため、それだけのお金が必要となります。

健康寿命の話題を出すことで、一人一人が少しでも長く日常生活を自立して過ごせるように意識を向けることで、将来的に医療や介護にかかる費用を抑えたいという国の意図があります。

話は戻りますが、磯野波平さんはどうだったでしょう。

平均寿命59.57歳という時代において、現役で働いて磯野家を支え、あの元気なカツオにも互角に渡り合う波平さん。

とても平均寿命まであと5年とは思えないほどパワフルです。

そう考えると、磯野波平さんってカッコよく見えませんか!?

磯野波平さんをお手本にしたい!

医療は今も進歩していて、現在の日本では国民皆保険制度もあり、病気やケガをしても質の高い医療サービスを受けることができます。

それに合わせて、近年は様々な介護や福祉のサービスも出てきており、現在の日本人の平均寿命の延伸は医療や介護、そして福祉の充実があってこその成果だと思います。

しかし…これからの時代は、高齢者を支える年代と支えられる年代とのバランスの崩れが懸念されています。

そんな、これからの時代を生きていく私たちが意識することは、健康寿命を延ばしてくことではないでしょうか。

必要な人に、必要な量のサービスが行き渡る今の制度を活かすためにも、一人一人が意識して健康なカラダつくりに取り組む必要性を感じています。

天命を全うするその瞬間まで、10代と渡り合えるくらいパワフルでいたい。

磯野波平さんを見ると、そう感じます。

阿蘇・小国郷では少子高齢化の課題に向き合い、これからも小国郷で安心して暮らすために、小国郷独自の「地域包括ケアシステム」の構築を目指しています。

退院後も安心して生活が続けられるように、民生委員や地域ボランティアの支援、地域課題の共有するための他職種連携を強化すべく、2014年に「あんしんネットワーク」が発足されました。

地方での少子高齢化、人口減少に対する医療・介護・福祉に対する、社会課題への取り組みに関して、ご関心がある方は、是非覗いて見てください。

小国郷医療福祉あんしんネットワークホームページ