ダッチオーブンとは?使いこなすと野外料理がもっと楽しくなる

キャンプ

野外料理の定番と言えば、スタンドタイプのグリルを使ってバーベキューをすることが多かった私。

外でみんなとバーベキューを楽しむこともいいですが、

もっと料理のバリエーションを増やしたい!

いつか、焚き火料理にチャレンジしたいと考えていました。

そんな時に出会ったのが、ダッチオーブンです。

見た目のカッコ良さから、アウトドアの上級者が使う印象がありましたが、勇気を出して購入。

使ってみた感想は…

抜群に使いやすい!料理が楽しい!

そこで今回は、ダッチオーブンの基本的な使い方を理解して、これからの野外料理ライフに生かしてもらうことを目的とした内容となっています。

ダッチオーブンを使って野外料理にチャレンジしたいと思っていただけたら幸いです。

ダッチオーブンとは?

ダッチオーブンは分厚い金属製で、蓋のついた鍋のことを指します。

素材は鋳鉄製が一般的ですが、各メーカーからステンレス製やアルミニウム製、銅合金の物も販売されています。

ダッチオーブンと呼ばれるように、四方八方から熱を加えて調理ができます。野外で炭火で調理する際には、蓋の上に炭を置いて熱を加えることも可能です。

どれも、カッコよくて機能性も様々ですが、今回は私が使用している鋳鉄製のダッチオーブンについてご紹介いたします。

何ができるの?

ダッチオーブンは鍋のような形状から、煮込み料理はもちろんのこと、焼いてよし、蒸してよし、セッティングを工夫すれば、燻製料理も行える万能鍋です。

蓋も金属製で重量があり、密閉性も十分保たれているため、圧力鍋のように無水での調理も可能です。

お手入れは大変なの?

ダッチオーブンを購入して初めて使用する際には、シーズニングという作業を行う必要があります。

シーズニングを行う理由としては、新品のダッチオーブンには錆止めに工業用のワックスでコーティングされています。

そのまま使用してしまうと、料理に変な匂いがついてしまい、せっかくの料理が台無しになってしまいます。

そうならないよう、まずはシーズニングを行ってからダッチオーブンを使って調理を始めるようにしましょう。

シーズニングのやり方

①鍋で水を沸騰させる

鍋にたっぷりと水を入れて、蓋をして沸騰するのを待ちます。沸騰したら水が溢れ出ないように注意しながら、しばらくそのまま沸騰させてコーティングが剥がれるのを待ちます。

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②たわしで擦る

中のお湯を捨てて、たわしやスポンジで擦って綺麗にします。この時、金属製のたわしは使わないようにします。もし、コーティングが落ちきれていない場合は食器用洗剤を使用して洗っても構いません。

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③鍋を乾燥させる

洗い終えたらペーパータオルでしっかりと水分を拭き取ります。ダッチオーブンは素材の特徴から、表面に無数の穴があります。しっかり乾燥させるため、鍋を火にかけて空焚きして乾燥させます。

※蓋も同様に空焚きします。

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④油を塗り広げる

表面が乾いたら、塩分の含まない油をキッチンペーパーに付けて、鍋全体に薄く塗り広げていきます。

マーガリンやバターはNG。私はオリーブオイルを使用しています。

※蓋も同様に塗り広げていきます。

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⑤野菜くずを炒める

油を塗り終えたら、鍋を火にかけて温めます。十分に温まったら、調理で出た野菜くず(玉ねぎや人参の皮、ねぎの青い部分など)を炒めることで、初期の鉄臭さを解消します。

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⑥仕上げに油を塗り直す

野菜くずを処理し、鍋が覚めたら油を再度塗り直します。使用しない場合は、油を塗ったまま、新聞紙に包んで保管します。

えっ!油を塗ったまま保管するの?

ダッチオーブンは錆びやすい!

ダッチオーブンはメッキ加工されていないため、水気をとっていても、そのまま放っておくとすぐに錆びてしまいます。

使用後に、毎回油を塗って油膜を作ることで、ダッチオーブンが錆びずに綺麗な状態で使用することができます。

シーズニングって毎回必要なの?

初回のみでOK!

シーズニング自体は、購入したダッチオーブンを初めて使用する時のみでOKです。

使用後、しばらく使用する機会がない場合は、ダッチオーブンを洗浄後、しっかりと水気を取り、油を塗って保管することをおススメします。

シーズニングがめんどくさい…そんな方におススメ▽

コールマンのダッチオーブンはシーズニング不要です。

使ってみて感じたダッチオーブンの魅力

興味はあるんだけど、やっぱり手間が気になる…

確かに手間のかかるダッチオーブン…

ですが、それ以上にダッチオーブンを使用して得られたメリットが強く、これかもダッチオーブンを大切に使い続けたい気持ちが湧いています。

ダッチオーブンの魅力について3点ご紹介します。

鍋を育てる楽しさ

ダッチオーブンはその見た目のカッコ良さからも、愛好家の方が沢山いらっしゃいます。

ダッチオーブンは大切に使えば、孫の世代まで使える一生物の価値がある代物です。

同じダッチオーブンでも手入れ一つで、表面はツルツルになって調理具材がくっつきにくくなり、錆をつけずに長年使っていると色味も漆黒みを帯び、そのダッチオーブンは「ブラックポット」と称えられます。

料理が美味しい

ダッチオーブンで作った燻製料理

基本的に調理は弱火でじっくり行います。ダッチオーブンは密閉性も高いことから、野菜を使用した調理では無水で旨みを逃さず調理ができます。

屋外での使用のみならず、自宅での日常使いにも適したアイテムです。

愛着が湧いてくる

調理や準備に手間がかかる分、使っているうちに可愛く見えてきます。手間をかけて調理を行い、美味しい料理が作れた時には、感動して感謝の意を伝えたいくらいです。

ダッチオーブンはその見た目の無骨さから、使いこなすのは難しいと距離を置いてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、私のような大した料理経験のない人でも、十分に使うことができます。

これからキャンプやバーベーキューを行う予定のある方は、ぜひ1度ダッチオーブン料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?