地方の魅力とは何か?若い世代に増えている移住という新しい選択肢

ローカルライフ

ICT(情報通信技術)の活用により、職場に縛られずに自宅やカフェといった場所を自ら選択して仕事ができるようになりました。

会社に通勤するために都市近郊に住んで仕事を行なってきた方も、毎日会社に行かずに仕事ができるのであれば、都会の喧騒から離れて地方に移り住みたい。

新たな選択肢が生まれています。

出典:内閣府〜第5回 新型コロナウイルス感染症の影響下における 生活意識・行動の変化に関する調査〜のグラフを元に加工

私たちの日常は、新型コロナウィルス感染症によってガラリと変化しました。

外出自粛、休校、イベントの自粛…

3密を避けると共に、オフラインでの人との繋がりは希薄化していきました。

ですが、この生活様式の変化は、オンラインでの活動の場を広げることにつながり、新たな可能性を生み出そうとしています。

生活環境、仕事環境は自由に選択できる社会

そうなれば、都市部での生活にこだわる必要ってあるのでしょうか?

出典:内閣府〜第5回 新型コロナウイルス感染症の影響下における 生活意識・行動の変化に関する調査〜のグラフを元に加工

テレワークの導入により、私たちは働く場所に囚われずに、生活環境を自由に選択できるという考えを持つことができたことで、地方移住に興味関心を持つ若い世代の人が増えています。

そこで、過去に地方都市と東京圏に住み、現在は地元である地方にUターンした私の経験をもとに、都市部にない地方の魅力についてお伝えしたいと思います。

改めて感じた地方の魅力①雄大な自然

都市部は高層ビルやマンションが立ち並び、緑がないというイメージを持っていましたが、都市部の街路樹や公園の木々は綺麗に整備されていて、緑を感じることができます。

ですが、地元に帰って改めて実感したことは、自然の力強さでした。

春は新芽が芽吹き、夏は一面燃えるような緑に包まれ、秋は陽の光を浴びて黄金色に輝く枯れ草と虫の声、冬は澄んだ空気に満点の星空。

季節ごとに変化する風景に、胸を打たれます。

四季の移り変わり、時間の流れを自然の中から感じることができます。

改めて感じた地方の魅力②気軽に外で遊ぶことができる

都市部の公園ではボール遊び禁止、自転車やスケボー乗り入れ禁止といったように、公共施設を利用するにあたり制約が多いです。そのため、専用の施設を利用する必要があり、そういった施設を利用する場合には利用料金を別途支払う必要性があります。

地方では公園の利用に制約も少なく、気軽に外遊びを楽しむことができます。

改めて感じた地方の魅力③人混みが少ない

東京で初めて満員電車に遭遇した時に、どこにどう入ったら良いのか分からずに戸惑った経験があります。地方の電車やバスを利用していて、そういった場面に出くわすことはまずありません。

プライベートな空間を確保しやすいです。

改めて感じた地方の魅力④食べ物が美味しい

炊き立てのご飯に新鮮な野菜。

都市部のように高級なレストランはありませんが、身近なところで美味しい食べ物が手に入ります。

  • 特に道の駅では美味しい食べ物がリーズナブルな値段で手に入ります。
  • 地方の飲食店のメニューも、フランチャイズ店にはない魅力に溢れています。

改めて感じた地方の魅力⑤車の運転にストレスを感じない

都市部は人や車両の往来が多く、接触する可能性が多く潜んでいます。その他にも、入り組んだ道路に、一方通行となる車線や侵入禁止といった複雑な道路構造もあります。

地方は都市部に比べて人口も少ないため、渋滞を経験する機会はほとんどありません。

ただし、スピードの出し過ぎには注意が必要です。

改めて感じた地方の魅力⑥色んな生き物と触れ合える

乗馬体験、餌やり体験、身近な施設で動物たちとのふれあい体験をすることができます。

そして、日常生活でも野生動物とよく遭遇します。

遭遇しやすい野生動物一覧
  • 鹿
  • 穴熊
  • イタチ
  • 白鷺

私の地元の話です。

本当にリアルサファリパークでびっくりします。

さらに、家の中では好き嫌い問わず、多くの虫に出くわすことになります。

虫への耐性も自然と高まります。

子どもの頃は、この日常は当たり前だと思っていました。

ですが、地元を離れて生活したことで、子どもの頃の日常は特別なものだったと改めて思いました。

地方にいた頃は、都市部の華やかで煌びやかな生活に憧れを持っていました。実際に数年間生活してみて、沢山の人に出会い、刺激のある毎日を過ごすことができて、とても楽しかったです。

ですが、人工物に囲まれているような造られた生活感…

心の奥底に違和感がありました。

その違和感は、地元に帰って払拭されました。

自然に生かされている。私は生きている。

私にとって地方は、そう感じさせてくれる魅力のある場所です。